社会貢献できる人づくり ~ふくしまトップインタビュー2018~
社会貢献できる人づくり (2018年1月12日掲載)
昨年、創立三十年の節目を迎えた、いわきの学習塾。いままで二千人以上の卒業生を送り出してきた。「最近、就職した卒業生に声を掛けてもらうことがある。みんな頑張っているようだ」と塾を巣立った教え子の活躍に目を細める。
いわき市内で小・中・高校生の学習・進学指導を行い、いわきの進学校を中心に毎年、多数の合格者を輩出してきた。「塾生に力を付けさせることはもちろん、社会貢献できる人づくりも大切だと考えている。それには講師の指導力も向上させる必要がある」と話す。
受験本番を直前に控え、市内平の高等部といわき中央校、植田校、泉校、四倉校の各校では塾生たちが目標に向かって熱心にペンを走らせる。「少子化に伴い、今年は高校の定員も減少した。もうひと踏ん張りして全員志望校に合格させてあげたい」と教え子たちの頑張りにエールを送る。
教育理念に〈一人ひとりに心のこもった教育を〉を掲げ、塾生たちのレベルに合った教育を実践してきた。向上心の高い中学生を対象に、国公立大や難関私立大進学を目指す特設クラスを設けており、東北大学医学部などの難関大学への合格者も輩出した。「厳しくも温もりある指導を心掛けている。”やる気”を持つ塾生は飲み込みが良く、成長が早い。いつも自習室で励んでいる姿を見掛けます」とほほ笑む。
創立以来続く夏と秋の合宿には毎年、百五十人以上が参加し、精神を鍛え、学力が大幅にアップする。そして、十年以上続く恒例の「正月特訓」を今年も実施。塾生は自らを追い込み、受験への心構えを新たにする。「全員が志望校に進学すると信じている。健康に気を付け、最後まで努力し、合格を勝ち取ってほしい」と力を込めた。