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数の意識

 
日本語と英語の大きな違いには、発音や語順、動詞の活用や時制などがありますが、名詞の数もその1つです。
 
この世界は名詞であふれています。
 
机、部屋、日本、太陽、鳥、雲、空、制服、朝食など、目で存在が確認できるもの。
月曜日、6時、時間、目覚め、あいさつ、眠気、やる気、温かさ、日の出、朝など、動作や抽象的なもの。
母、父、ニュースキャスター、安倍さんなど、人を指すもの。
 
いろいろなものやこと、人や場所(の名前)でこの世界はできています。
これらを全て名詞といいます。
 
 
英語にもたくさんの名詞があります。
しかし、英単語を覚えることでいっぱいになり、その単語をどう使うかが身に付いていない人が多いです。
英検の級取得者でも名詞の概念が理解しきれていません。
 
英検の級はあくまで英語力の目安であり、ネイティブ並みに英語4技能を操れるかどうかは別です。
たとえ1級を持っていても、正しい名詞の処理をした仮定法過去完了の文をとっさに作れるとは限りません。

 
大切なことは、どんな状況でも、速く正しく名詞の処理ができることです。
そのためには、名詞の”数”を意識しなくてはいけません。
 
では、名詞はどう使わなければいけないのでしょうか。
I like dogではだめなのでしょうか。
 
別のページでも触れていますが、名詞にも種類があり、その場合分けにより処理方法が異なります。
名詞には大きく分けて、数えられる(可算 “C”)名詞と数えられない(不可算 “U”)名詞があります。
 
ときにはネイティブでさえも可算か不可算か迷ったり、単に間違えたり、学校で不可算として習ったけれど可算で使われたりする名詞があったりと、”名詞の世界”は日本人にとって少し難しいかもしれません。でも、基本はとってもかんたんですので、常に意識するようにしてみてください。
 
〔名詞のフローチャート〕
  名詞を使いたい。そんなときは↓
 

 
”数えられる(可算)”というのは、その名詞が表すもの・ことが個別に分かれており、「1つ、2つ・・・」と数えられることを表します。
たとえば、dog(犬)は1匹、2匹・・・と数えられます。
でも、water(水)は1つ、2つ・・・と数えられません。単位が必要です。
a glass of water「グラス1杯の水」や、a lot of water「たくさんの水」、two gallons of water「2ガロンの水」などとしなければなりません。
 
ほかにも、time「時間」という概念は数えることができませんが、単位(year, month, week, day, hour, minute, second)は可算。
moneyも同じ考え方です。
 
細かい粒子などでできているもの(sand砂、hair髪の毛 など)や人名・地名など、この世に1つしか存在しないもの(固有名詞)、集合的にそのもの全体を指す名詞(furniture家具、audience観客 など)なども不可算です。
※clothes(服)も集合名詞だが複数扱い。
 
また、概念や抽象的なことでも、具体化され、個別に種類分けできるものは可算です。
 
用法によって、単にaを伴うものなどもあるので、高校生以上は少し勉強が必要です。
 
名詞の「数えられるか、数えられないか(可算/不可算)」の見極めは難しいですが、まずはここからが名詞の処理のスタートです。意識しないと変化は現れません。
 
数えられない名詞にはaやanを付けることができません(数えられないので)。
同じく、複数形も存在しません。
そのため、aやanを直接付けたり、形を変えたりせず、そのまま使うことができます。
theや所有格の代名詞(my, your, theirなど)は付けることが可能です。また、数量をあらわす形容詞は、多ければmuch / a lot of(manyは不可)、少なければa little(a fewは不可)をつけます。単にlittleだけを付けると、「わずかしかない、ほとんどない」というニュアンスになります。
 
可算名詞は、単数/複数を考え、それぞれ処理をしなければなりません。
 
可算名詞はそのままで放置しない!
これが大切です。
 
単数なら冠詞を付けます。または所有格の代名詞(my, your, theirなど)を付けてください。ただ、冠詞と所有格の代名詞は併用できませんので、中学1年生は注意してください。
単数を表すなら名詞を単数形にすることも忘れないでください。
 
 ○ a dog
 ○ my dog
 ○ that dog「あの犬」
 × a my dog
 × a that dog
 
複数なら複数形にしてください。
当たり前のことなのですが、これができない人がとても多く感じます。
複数名詞にaやanは直接付けられませんが、theは付けることができます。
「わたしは犬が好き」ならI like dogs.としてください。
 
 
名詞の数を意識し、名詞を正しく処理することは、名詞そのものについてだけ指すものではありません。
 
文の中には、ある名詞が変化すると、影響を受ける部分があります。
それは(述語)動詞です。
 
つまり、主語”S”(名詞)が単数なのか複数なのかが把握できていないと、動詞”V”を正しい形にできないのです
 
現在形であれば、be動詞の活用(are / is)や3単現のsを付けるかどうか。
 
過去形ならwere / was選び。
完了形ならhave / has選び。
 
中学校で習うことです。
 
高校生なら、not only A but (also) Bやeither A or B、A as well as Bが主語だったら動詞はA・Bどちらの数に一致させるか、知っていなければなりません。
 
知らなければすぐ調べるか、先生にききましょう。
 
 
「犬」は英語でdog。
 
正しい知識ですが、この知識だけでは役に立ちません。
教養のなさが見抜かれないよう、基本をしっかり定着させましょう。そのためには普段から名詞の数を意識し、たくさんの英文を話したり聞いたり、読んだり書いたりしなくてはなりません。

 

 

 

 

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