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村田進学塾

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発音を知らずに単語は覚えられない

小学生にも大学生にも、「単語は、書けるけど読めない」という生徒がときどきいます。
 
ローマ字すらまだ完全に定着していない小学生であれば、スペリングのルールもアルファベットも分からないので、書くことと読むことはリンクしにくいかもしれません。
 
スペリングのルールを知っていても、例外的な単語は、発音とは別に覚えなければならないこともあります。
 
実際に、ヨーロッパ言語の中でも英語のスペルは最も難しいとされ、スペリング大会に子供たちが参加したりします。
 
 
筆記試験が重要視され、また、それに特化した授業にみんなが慣れているせいか、「書く」ことをものごとの暗記の手法に使う日本人が多いように思います。
そのため、たくさん書けば覚えると思い込んでいる生徒、たくさん書いて勉強した気になっている生徒も多いです。
 
また、書かないことを叱る保護者の方や先生もいます。
 
もちろん、人の能力や性格には個人差があるので、勉強の仕方もさまざまです。書いた方が覚えるという人もいますし、覚えたかどうかを確認するために、紙に書いてみるというアウトプットの作業も必要になります。
 
筆記試験を受けると分かっているなら、そもそも書くこと自体に慣れていなければならないし、速く正しく書く鍛錬をしなければなりません。
 
 
ノートにたくさん単語を書いて練習し、成績が常にトップなのであれば、ぜひその勉強を続けてください。
 
ただ、成績上位者で、この勉強法を中3以降も続けている生徒はほとんどいないでしょう。時間のむだですから。
高校生になっても単語をたくさん書いて覚えている生徒がいるなら、その時点でライバルにかなりの差をつけられています。
 
 
単語はたくさん書かなくても覚えられる。
では、どうやって覚えればいいのか?単語を覚えられなくて苦戦している人、もっと英語力を伸ばしたい人は次のことを意識して勉強してみてください。
 
●必ず正しい発音から覚える
英単語はローマ字とは少し違います。
それでも、発音とスペリングにはルールがあり、音さえ知っていれば書ける・スペルが分かる、という単語がほとんどです。”l”と”r”で悩んだり、”s”と”th”で悩んだり、子音が1つか重ねるかで悩んだり。これは、発音さえ知っていれば全て解決する問題で、悩むこと自体おかしいものです。カタカナで単語に読みをふることは成長の停止を意味します。やっても学習の初期段階だけ。絶対にやめましょう。恥ずかしがらず、必ず耳と口で覚えます。リスニング対策にもなりますし、未知の単語を見ても、発音することによりその単語が何なのか分かったり、スペルの知らない単語でも、発音どおりに書くことにより、書ける単語もあります。
通訳のディクテーションの練習で、音声を聞き、その発音からその単語が何なのかを辞書で探すという人もいます。
 
※発音どおりに書くことを「発音つづり」といいます。
 
机でただひたすら発音も気にせずアルファベットを並べる生徒と、机以外でも単語の発音を意識する生徒では雲泥の差が生まれます。
 
 
●スペルそのものだけでなく、スペリングのルール(フォニックス)を覚える
単語が全て個別のものととらえると、いちいち新出単語のスペルを個別に覚えていくことになってしまいます。
「”s”はにごることもあるが、”c”はにごらない」とか、「母音+子音字+e(母音)のときは、最初の母音が長母音になる」、「”a”は短・長だけでなく、いろいろな発音がある」など、個別の単語のスペルそのものではなく、読み方・書き方を身につけると、新出単語にも適用できますし、たとえ覚えた単語を忘れても、発音で正しいスペルをたぐりよせることができます。先生にルールをきくもよし。自分で発見するもよし。
 
 
●慣れてきたら、単語は読まず、見る
長文の速読訓練にもなります。
日本語やほかの言語にも当てはまることですが、つづりをじっくり読んでから、その単語が何なのかが分かるようでは実戦的ではありません。
単語を見てぱっと意味が浮かべばOK。反射的に単語を操れるようになるまで練習しましょう。
スペルを覚えたかどうか確認するためなら、書かなくても、PCやスマホにでもタイピングすると良いし、その単語が頭に浮かべば十分です。そろばんの得意な人が、そろばんがなくても”エアー”で指を動かし、頭で計算できることと同じように、実際に紙とペンがなくてもスペルの確認なんてできます。
 
 
●いつでも、どこでも練習・復習する
ほかのページでも書きましたが、勉強は自分の机以外でもできます。
英語の単語覚えなんて、むしろ机以外でこつこつと覚えていくもので、ちょっとした時間を使って覚えることができます。
 
【覚え方】
 
・テキストや単語帳を使い、単語の意味を隠し、意味がぱっと思い浮かぶか確認。複数の単語を連続で確認する。次に単語を隠し、意味を見て単語の発音とスペルがぱっと思い浮かぶか確認。これも、複数の単語を連続で確認する。単語が10個くらいあっても、この一連の作業をある程度覚えるまで繰り返すのに、10分もあれば十分でしょう。
 
・単語覚えの時間に集中的に何時間も費やすのではなく、短い時間に集中して覚え、忘れる前にまた復習する。次に復習するときは、確認時間はさらに短くできるはず。不安なら書いてもよい。忘却曲線が下に撓まないようにし、短期的記憶を長期的記憶にしていく。
 
・使う
単語を覚え、復習する過程で、それを実際に使ってみると実力が付いていきます。
つまり、単語はそれ自体では、単体で存在しているだけで、その名のとおり、ただの単語です。しかし、試験では4技能のどれであれ、「文」で出題されます。単語1つ1つの処理で苦労していては、様々な単語がいろいろな組み合わせで文として連続して並んだとき、到底対応できません。
単語は教科書の文で覚えたり、覚えた単語を使って、とってもシンプルな文でもいいので、自分で作ったりして覚えてください。できなかったらアドバイスを先生に求めても良いし、先生にその単語の例文を作ってもらうこともおすすめです。
ぜひ学校の先生、塾の先生を活用してください。
 
 
単語を覚え、使い、覚えたかどうか確認し、忘れたころにちょっとだけ復習する。このサイクルは自分の学習机以外でできることですし、あまり労力のいらないことです。そして、ノートが真っ黒になるまでむだに単語を書き続けるよりも、新出単語を含んだ文を頭に思い浮かべたり、文を発音することにより、単語の定着だけでなく、文法の確認、作文力にもつながります。
 
そのため、やはり「発音」なしで学習することはあまりにも効率が悪いのです。
年齢を重ねるごとに、外国語の習得は難しくなります。早めに、こつこつと、”単語集め”を楽しみながら学習していきましょう。

 

 

 

 

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