oneは代名詞？
octopusの複数形はoctopuses、またはoctopiといいます。高校ではこのように不規則な複数形をもつ名詞がまだ出てきます。
３コマ目で、”Be sure to call me when one shows up”とあります。
「たこが出てきたら必ず電話してよ」のような意味です。
この”one”ですが、生徒にとってなかなか使いこなすのが難しいようです。
oneそのものが特別な意味をもつことがありますが、中・高では、oneは直前に触れられた数えられる名詞の代わり、と習います。
上の例だと、oneがoctopusの代わりです。
ただ、itと異なり、特定のものを指さず、同じ種類の別のものを指します。
ここまでは中学１年生で習います。
ただ、具体的な用法はあまり授業で触れられず、高校入試直前になって長文で目にする機会が増え、使い方がよく分からないまま高校英語に突入してしまっている生徒も多いようです。
まず、英語は同じ名詞を繰り返し使うのを避けるために代名詞を使うことが多い言語ですので、普段からたくさん聞いたり話したり、読んだり書いたりして慣れることが大切です。
また、普段の英語学習で、名詞の可算・不可算、単複を意識することが重要です。「りんご＝あっぷる」は小学３年生まで。名詞に出会ったら、常に、それが可算か不可算か、可算であれば単数か複数かを考えなければなりません。
くりかえしになりますが、oneは前述の加算名詞の代わりです。
そもそも可算名詞かどうかが分からないと、oneが使えるかどうかが分かりません。
それに加え、複数を表したいのであればonesとすることができます。
oneには複数形があるのです。
違いを比べてみましょう。
●They have a nice house. They bought it last year.
●They have a nice house. I will buy one for my own someday.
●They have nice houses. They bought them last year.
●They have nice houses. I will buy ones that are even bigger.
●They have nice houses. I wish I had some.
it・itsやその複数形they・their・themは前述の名詞そのものを指すのに対し、oneやonesは同じ種類の別のものを指します。また、具体的な個数はわからないが、いくつかの同種のものということで、修飾語句を伴わないときは、onesよりsomeが使われます。
someは不可算名詞の代わりになることもできますが、onesはあくまでoneの複数形。可算名詞の代わりです。
●I want one.
●I want a bigger one.
oneは、代名詞のはたらきをしながらも、形容詞を伴うことで、”a / an”を付けなければなりません。
そのほか、所有格の後にoneが使えない（○John’s ×John’s one）、形容詞があれば使える（○John’s younger one ×John’s younger）、ownは使えない（○John’s own ×John’s own one）などのルールがあります。
oneは可算名詞の代わりですので、不可算名詞を受ける場合は、○John’s ×John’s oneです。
ほかにもいろいろな意味・用法がありますが、基本は上述したものです。
名詞の可算・不可算、単数・複数を意識し始めたら、それを受ける代名詞もマスターを目指しましょう。
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