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人生の目標設定は早めに ～ふくしまトップインタビュー２０１５～
「塾生たちは日々努力を続けており、着実に個々のレベルが上がってきている」と教え子の頑張りに目を細める。東日本大震災直後は塾生が減った時期もあったが、最近は年々増加傾向にあるという。いわき市内で二十八年間、小・中・高校生の学習・進学指導を行い、進学校を中心に毎年多数の合格者を輩出してきた。これまでに同塾を卒業した塾生は二千人以上に上る。
現在は、市内平の中央校と高等部、植田町の植田校、そして昨年新たに開塾した泉町の泉校がある。机に向かう塾生約二百八十人は目標を見据え、熱心にペンを走らせている。開塾以来、〈一人ひとりに心のこもった教育を〉を教育理念とし、塾生に接している。一人一人のレベルに合った教育を実践する一方、「優秀な高校や大学に合格することだけが最終目標ではない。社会の役に立ち、必要とされる人材を育成することが必要だ」と話す。街中を歩くと、立派な社会人になった卒業生によく声を掛けてもらえると顔をほころばせる。
「当然、塾生と保護者が希望する進学先に進めるように手助けしていくことが学習塾の役目。本当は子どもたちが早い時期に高い目標を掲げ、準備を進めることが大切で、そのための労力を私たちは惜しまない」と受験シーズンを控え、気を引き締めた。十年以上続いている恒例の『正月特訓』を今年も実施した。塾生は、正月三が日を勉強漬けで過ごし、受験への心構えを新たにして本番を迎える。「全員が志望校に合格できることが何よりの喜び。スタッフ一同がやれるだけのことをする」と話し、塾生には「最後まで決して諦めず、悔いを残さないように努力してほしい」とエールを送っている。
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