「あのな、恐る恐る人生の山を登ってきて、
つらいし怖いし、疲れたから、
もと来た道をそろそろ帰ろうかな、
なんてことは無理なんだよ
登るしかねえだろうが
登れる限りは登れって命令してるんだ。
それにな、たぶん、登りきったらな、
山の頂上からの景色はきっと格別だぞ」
「生きられる限り、みっともなくてもいいから
生き続けるのが、我が家の方針だ
生きる道がある限り、生きろ
死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて義務だ」
『深海のポール』より
記者:小林