いわき市の小・中・高校生向け学習塾・進学塾

村田進学塾

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令和2年福島県立高校入試問題の傾向

【国語】

例年通りの大問6題構成。

 

大問1では書写に関して十数年ぶりに出題されたが、こういった知識もしっかり身につけておきたい。

 

大問2の韻文では予想通り詩が出題されたが、基礎をしっかり身につけておけば、対応できる問題であった。

 

大問3の古文は資料との関連も含めて出題されたが、内容が理解しやすいものだったので古文が苦手と感じている受験生にも対応できたと思われる。

 

大問4の小説は、読みやすさが感じられる長めの文章からの出題。心情把握の問題を中心に60字・30字の記述問題も出題されたが、丁寧に読み解けばこれも充分に得点に結びつけることができただろう。

 

大問5の論説文は対話に関する哲学的な文章からの出題。比較的内容は理解しやすく、25字・60字の記述問題が難関の上位校を目指す受験生のポイントになるであろうという印象。

 

大問6の作文では資料を2つ読み取り、自分の考えを表現する力が試された。

 

今年度の国語に関しては難問と思われるような出題はなく、全体的に与し易かったと言って良いだろう。記述問題さえとれれば、充分に高得点を狙える問題だったと言える。ただ、問題用紙が従来の3枚から今年度は4枚になったように、読み取らなければならない文字数は目に見えて増加している。この傾向は今後も続くことが予想され、「速く正確な読解力」を磨く必要があると考える。そのためには、常日頃の学習の積み重ねが重要であることは言うまでもない。

 

 

【数学】

出題形式は例年通りであり、出題数は23問で、「数と式」「図形」「関数」「資料の活用」の各領域からバランスよく出題された。大問1・2は基礎・基本的な数学力を見られる問題が出題され、大問3~7では、数学的な思考力・表現力・処理力を見るための問題が出題された。

 

大問1

(1)では、正負の数、平方根、文字式などの計算問題、(2)では関数(比例)の基礎問題が出題された。正確な計算力が必要であり、(2)では図形、代入計算が出題される年度もある。ここは全問正解したい。

 

大問2

方程式の解き方(等式の変形)、文字による数量の表し方、1次関数の利用、円錐の側面積、直角二等辺三角形の作図が出題された。「計算」「図形」「関数」などの基本的な問題が中心のため、確実に得点したい。

 

大問3

(1)は確率の問題(カード)、(2)は標本調査であった。理由を説明する問題が含まれるので、普段から途中経過をしっかり書く訓練が必要である。標本調査は中3の最後に学習する内容であるが、確率も含めて活用する知識は基本的な部分なので得点につなげたい。

 

大問4

昨年度と異なり、2017年と同様の2題構成であった。(1)は連立方程式を用いる文章題であったが、難易度は低かった。(2)はグラフを見て答える問題であった。問題文とグラフから状況を正確に把握し、それを式にして解くために、文字と式の利用(中1の内容)の定着が必要である。

 

大問5

昨年度と異なり1題のみの構成で、平行四辺形であることの証明であった。相似による平行線と比、平行線の同位角・錯角などを利用する。結論を導くための正しい見通しを立て、論証を正確に表現する力が必要となる。

 

大問6

放物線と直線上の動点を題材とし、2乗に比例する関数の式や、長方形の周の長さに関する問題であった。(1)は易しいのでぜひ得点したい。(2)については、動点の座標および登場する点の座標を文字で表して周の長さや面積を正しく表現できる力が必要となる。

 

大問7

直方体を題材とし、三平方の定理や相似を利用して線分の長さ、台形の面積、四角錐の体積を求める問題が出題された。(1)は単純な三平方の定理なので難易度は低い。(2)以降を得点するために、立体から必要な部分を抜き出して考えること、立体を分割して計算すること、体積から線分の長さを求めることなどは練習して慣れておきたい。

 

 

【英語】

問題形式は例年通りで、特別講座や直前対策等で触れた多くの語句・文法、解法が出題された。難易度は例年通り。

 

[大問1]・・・放送問題2と放送問題3の順番が逆になったが内容は特に変更なし。

 

[大問2]・・・空欄補充(単語・文)問題、整序問題

現在完了形、enoughの語法など、語句や文法に関する基本的な問題が並んだ。語句・文法の基本を理解していれば解ける問題であった。

 

[大問3]・・・英作文

「到着する」の語彙や不定詞の形容詞的用法を利用する問題であった。「節約する」の「save」など基本単語を書けなければならない。日頃から基本単語の練習を心がけていれば十分英作できる。

 

[大問4・5]・・・長文読解問題

例年通り大問4は対話と資料(表)、大問5は昨年の説明文とは異なりスピーチの原稿の文章であった。

 

授業で実施している答えの部分を本文中から探す解き方をすれば問題なく解ける問題ばかりであり、疑問文の英作文も難易度は高くないので受験生にとって解きやすかったと思う。大問4・5ともに、本文そのものの難易度はそれほど高くなく、設問を含めた語数も、例年通りであるので、通常授業や特別講座、直前対策での学習・演習で十分読解できる量である。

 

 

【理科】

例年と異なり大問1の小問集合がなく、8問構成となった。

 

生物、地学、化学、物理から2問ずつ出題されたのは例年通り。染色体の複製、金星の動きと満ち欠け、化学かいろの仕組みなどをしっかり理解しているかがポイントとなった。

 

また、計算については簡単なばねの伸び、浮力、速さの他に「塩酸と炭酸水素ナトリウムの反応」についての質量計算が出題された。よくある計算問題なので、解きなれているかどうかで大きな差がついたと思われる。高得点のためには知識だけでなく計算練習も必要である。

 

 

【社会】

地理、歴史、公民の3分野から大問2題ずつの出題であった。設問数に大きな変化はない。論述式の問題は、難易度の異なる5問が出題された。

 

全体的に、基礎知識を問う問題、地図や資料・グラフを正確に読み取って判断する問題、与えられた語句を用いて知識を正確に表現する力を問う問題などがバランスよく出題された。

 

地理では、指定された国の特徴をもとにその国の資料を選択したり、地図上の地点の標高を判断する力や、東北地方の特色についての知識が必要であった。

 

歴史では、時代ごとの基礎知識を問う問題だけでなく、一歩踏み込んだ内容の理解度、定着度を問う問題も出題された。

 

公民では、政治、経済などについて、基本的な事項を正確に理解しているかが問われた。

 

 

 

 

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