塾通信:令和3年6月号(第209号)
今春の県立高校入試について
早いもので1学期もあっという間に6月を迎えました。新型コロナウイルスの流行もあり、また中体連、高体連の時期でもあるので、塾生の皆さんもだいぶ疲労の色が濃くなっているように思われます。塾側でも授業に集中できるよう、創意工夫をしながら授業をしていきたいと考えております。
さて、今春の入試分析の中から、県立高校の各科目の出題特色についてお知らせします。
~各教科の出題特色~
【国語】
平均点は27.0点で前年より0.8ポイント下回った。大問2の韻文では短歌が出題された。大問4では30字・45字で、大問5では15字・60字以内で答える記述の問題がそれぞれ出題されている。大問6の作文では、グラフを見て作文する形式であった。
【数学】
平均点は24.2点で前年より2.4ポイント上回った。出題傾向としては、大問6で2次関数から1次関数の出題に変更された程度で、前年とほぼ同じ内容であった。正答率が70%以上の問題が8問、20%未満の問題が5問あり、難易度にバラつきがあった。
【英語】
平均点は23.2点で、前年より3.0ポイント下回り、ここ10年で2番目の低さとなった。特に大問4(3)、大問5(6)の難易度が高かった。語彙力が問われる問題が多くなったので、基礎をしっかり固め、その上で受験対策をしていく必要がある。
【理科】
平均点は25.5点となり、前年より0.5ポイント上回った。ここ数年は平均点が高い傾向にあったが、最近は平均点が若干下がっている印象。例年通り、生物・地学・化学・物理の4分野から万遍なく出題されているが、出題内容は年度によりバラバラなので、各実験の目的・考察・結果を理解しておく必要がある。文章記述問題は4問の出題があり、前年出題されなかった作図の問題が出題された。
【社会】
平均点は25.7点となり、前年より0.7ポイント下回った。例年通り地理・歴史・公民の3分野から各2題ずつの出題で、小問数は合計45問であった。文章記述の問題が5問出題された。漢字指定の問題が増えたので、日頃から意識して学習する必要がある。
〇県立高校の入試結果について
入試の結果としては、5教科の平均点が125.5点で前年度より1.6ポイント下がり、過去10年で3番目の低さとなった。最近は平均点が下がっている傾向。教科書内容の定着はもちろん、問題を素早く的確に読み取る読解力や、自分の考えを述べる表現力をつけていく必要がある。
来春は新しい入試制度で3度目の実施となる。前期選抜では、特色選抜・一般選抜共に学力検査が課されるので、例年通り学力重視の傾向になると思われる。
例年、さまざまな高校で定員削減が行われる中、平商業高校の情報システム科で定員が40名の減少、勿来工業高校の電子科で募集停止となった。また、小名浜高校といわき海星高校が統合し、小名浜海星高校となった。定員割れしている高校・学科もあるので、来春の入試での定員削減も十分に考えられる。
小学部だより
半袖のシャツに日焼けした腕……、みなさんの姿に夏の訪れを感じる6月です。例年、4、5月は遠足や運動会などの楽しみな学校行事が続くのですが、新型コロナウイルスの影響で、無観客での開催や延期になったと聞きました。また、陸上大会や音楽祭など大きな行事も相次いで中止となりました。早くコロナ禍が収束し、普通の生活が戻ってきてほしいですね。
また、6月は梅雨の季節です。じめじめとうっとうしい雨が続きますが、外での活動ができないので勉強や読書に集中できます。学力向上につなげれば、みなさんにとって「恵みの雨」ですね。くれぐれもゲームやスマホに集中しすぎてはいけませんよ。
雨の日に限らず、おうちの方のお迎えがすぐに来ないという場合には、塾の建物の中で待つようにしてください。何かあればおうちの方から塾に連絡が来ますので、すぐにみなさんに伝えることができます。講師も授業後にはみなさんをお見送りし無事に帰ったかどうかを確認していますが、次に授業があったり電話対応をしたりすることもあり、ずっと外で一緒に待つことができない場合もあります。みなさんの安全のため、講師の目が届かない場所では待たないようにしましょう。傘の忘れ物にも気をつけてくださいね。
中学部だより
一部の学校を除いて、5月には中間テストが実施されました。思い通りの結果を残せなかった教科はもちろん、満足のいく結果を残せた教科についても、復習はしっかり行いましょう。塾では毎回の授業で宿題を出していますが、残念ながら一部の生徒に宿題をやってこない場合が見受けられます。部活動などで忙しい時期だとは思いますが、宿題は学習内容の定着のため欠かせないものです。宿題にきちんと取り組むことが、成績アップにつながるのです。
さて、期末テストがもう目前に控えています。主要5教科に加えて、技能4教科を含めた9教科のテストを2日間にわたって実施する学校がほとんどですが、テストに「出るもの」を知るにはどうしたらよいのか。改めてコツをお伝えします。
① テスト範囲表を賢く活用する
多くの中学校では、時間割と各教科の出題範囲が記載されたテスト範囲表 が配布されます。提出物の範囲や期限、さらには出題のポイントや勉強の注意点を教えてくれる先生もいます。テスト範囲表はまさに『宝の地図』なのです。「範囲表をもらったら必ず机に貼る」という習慣が望ましいでしょう。
② 授業中の先生のサインを見逃さない
授業中に先生から「ここはテストに出ます」「このあたりは念入りに勉強しておいた方がいいよ」などと言われることがあります。こういう言動は「出るもの」を示すサインです。すぐにノートにメモを取っておきましょう。
③ 提出物を最大限活用する
よくワークブックやプリント類がテスト前の提出課題となることがあります。提出物の問題がそのままテストに出る可能性は高く、これらの問題はまさに『宝の山』、定期テスト対策に大いに役立ちます。この提出物の問題を完璧に解けるようにすることが最善のテスト勉強です。
2021年 「夏期講習会」日程決まる‼
今年の夏期講習会の日程が下記のように決まりました。村田進学塾の夏の講習会は、夏期講習・新教研対策・単元別強化ゼミの3つの柱から成っています。受験生は、この夏期講習会が受験勉強のスタートになります。他の学年も学力向上を図るうえで必須の講習会です。なお、恒例の夏合宿は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点より、今年度も開催しないこととなりました。その代わり、中学3年生は、例年夏合宿で学習する内容を、2日間で「短期集中特訓」という形で実施します。奮って参加して下さい。
~2020年 夏期講習~
夏 期 講 習
★小 6
7/26(月)~7/30(金)の5日間+評価テスト
※評価テストは8/2(月)
★中1・中2
7/26(月)~8/4(水)のうち8日間+新教研もぎテスト
〔7/31(土)・8/1(日)を除く〕
※新教研もぎテストは8/12(木)
★中 3
7/26(月)~8/6(金)のうち10日間+新教研もぎテスト
〔7/31(土)・8/1(日)を除く〕
※新教研もぎテストは8/12(木)
★高1・高2
7/26(月)~8/4(水)のうち8日間
〔7/31(土)・8/1(日)を除く〕
★高 3
7/26(月)~8/6(金)のうち10日間
〔7/31(土)・8/1(日)を除く〕
夏の短期集中特訓
中 3 8/7(土)・8/8(日)
単元別強化ゼミ
中2~高3 日程は後日お知らせ致します。
新教研もぎテスト対策授業
中1~中3 日程は後日お知らせ致します。
■後日、詳しい日程表をお知らせ致します。学校行事等により日程は多少の変更がある場合もあります。
夏の短期集中特訓 開催決定‼
上記の様に、今年は、「夏の短期集中特訓」を開催することとなりました。対象は、受験生である中学3年生です。
この講座は、国語・数学・英語の3教科から1~2教科を選び、1日7時間の授業を行うものです。2日間を予定していますので、1日目と2日目で違う教科を選んで実力を養成したり、2日間同じ教科を選び苦手な単元を基礎から応用まで学習したりすることも可能です。
詳しい内容は、後日郵送する案内をご覧下さい。
受験勉強の足掛かりとして、たくさんのご参加、お待ちしております。
6月・7月 行事予定
※塾内行事予定は、都合により変更になる場合があります。
新教研もぎテスト(3月号) 県内ベストテン達成の表彰式
3月号新教研もぎテストで下記の皆さんが見事、県内ベストテンに入りました。塾ではこの努力に対し、特別表彰を、行い功績を称えました。
~中3 大越友翔くん(県内4位)~
~中3 石本愛琴さん(県内5位)~
ロボット・プログラミング教室だより
第49回 「プログラミングのブロック」
今回は教育版マインドストームEV3(Crefusブロンズコースから使用)のプログラムブロックについて説明します。プログラムブロックとはプログラミングのための素材のことです。このプログラムブロックを使って子どもたちはプログラミング学習を行っています。
EV3のプログラムブロックには様々なものがあります。EV3のアプリを開くとパソコン画面の下の方に以下のようなブロックがずらっと出てきます。これらのブロックから必要なものを選んでつなげてプログラムを作るわけです。
主に使用しているものですと以下のものになります。これらに別なブロックがくっついて色々な表現をするわけです。例1、例2がプログラムの例です。
例1:50のパワーで3秒間動く
例2:「(車が)3秒間前進し、その後1秒間左に曲がる」 を繰り返す
小学3年生が学習するレベルの内容ではありますが、ほんのちょっと難易度を上げるだけで大人でも難しくなります。生徒はこのようなプログラムを作ってロボットを動かしているのです。楽しい授業でありますが、大変頭を使う授業でもあります。この授業が「プログラミング的思考」を養っているのです。
ALFAS Journal
中間テストお疲れ様! でももう期末テストです!
梅雨の湿気が続く6月となりました。今月は祝日が無いので、日々の生活の中で疲れがたまりやすいかと思います。体調の変化にはくれぐれもお気を付けください。
さて、先月の中間テストお疲れ様でした。特に中学1年生のみなさんは初めての定期テストということで、色々な面で対策が大変だったかと思います。小学校の時と比べるとかなり難しかったかとは思いますが、これから先のテストはさらに難しくなってきます。結果に関しては、単に点数だけ見て一喜一憂するのではなく、分からなかった問題をしっかり復習する事を心掛けるようにして下さい。結果を変える事は出来ませんが、次のテストへ向けての対策は出来るはずです。今月末に各学校で期末テストが実施されますが、そちらに向けての学習は進んでいますでしょうか。期末テストは技能教科(音楽・体育・美術・技術家庭)を含める学校が多いので、今の段階で全く手をつけていないとなると、かなり後れを取ってしまっていることになります。急いで始めましょう。みなさんが勉強で使っている「すらら」では、次の様にテスト勉強のアドバイスをしています。村田進学塾でも同様のことを伝えています。やはり学校のワークやプリントは早めに終わらせましょう。
埋めるだけで終わってしまい、「できる」ようにしていないね。「できない」ところを「できる」ようにしないと伸びない‼
そんな中でも特に集中的に学習してほしいのは数学と英語です。この2教科は苦手とする生徒さんが多く、覚えた知識を応用出来るレベルにまで達していないと、なかなか点数を取るのが難しいです。数学であればまずは基礎計算、英語であれば新出、既習単語をしっかり覚えた上で、文の中で正しく使える状態になっているかが重要です。もちろん人それぞれ得意、苦手は違うとは思いますが、今後学習を続けていくうえでもこの2教科は特に重要という意識は常に持つようにして下さい。そして、どうしても分からない問題に出会ってしまった時は先生に質問するようにして下さい。理解が乏しい状態でもとにかく進めなければいけないから先に進む、という形だと習熟度を高めるのは難しいので、周りの進み具合に釣られすぎず、一歩立ち止まってでも、「納得してから先に進む」という姿勢を大切にしましょう。
テスト対策時間を活用しよう‼
当塾ではテスト前になると通常より受講コマを増やし、「テスト対策学習」の時間を作っております。また、お申込みがあれば通常の受講科目と別の科目でも「テスト対策プリント」を配布いたします。このプリントは各科目の担当講師が作成した当塾オリジナルの冊子であり、複数回こなすことで大きな点数アップが期待できるものです。もちろん学校で配られた範囲表に基づいた、教科書、学校のワーク、プリント類の学習も必須ですが、さらなる力をつけるためにこの対策プリントを是非活用してみて下さい。出来る事を全てやった上でテストに臨むという姿勢を必ず持つようにしましょう。
高等部Times
各学校で最初の定期テストが実施される月になりました。テストはできれば受けたくないと思う塾生も多いに違いありません。
皆さん、学校ではなぜ定期テストを実施するのでしょうか。もちろん、評定を出す等成績をつけるために実施する側面もあります。この側面だけを考えるとテストを受ける立場からすれば嫌でしょう。ただし「日頃の勉強の定着度を確認してもらえる」とも考えることができます。ここで大切なことは日頃から自分自身で定着度を確認しながら学習しているかどうかです。できている塾生もいると思いますが、できていない塾生が多いのではないでしょうか。定着度を無視した学習は身に付きません。自分で自身の弱点を把握し、それを克服するためにどのような手段をとるのかを考え、実施することは高校生であればできるようになって欲しいものです。先生や友人のアドバイスを真摯に受け止め、日頃の学習をより良いものにしていきましょう。
再度意識してほしいことは、定期テストが終わったら終わりではないことです。重要なことはテストで不十分だった箇所をすぐに反省し、学習に活かすことです。定期テスト最終日は次の定期テストに向けての学習開始日です。
今月のお話
受験生がすぐにできること
・勉強している人の横では、勉強がはかどる。
勉強する行為自体は独りですることが基本です。ただし、自室でずっと勉強していると周りの誘惑に負けまいと孤独な闘いに勝ち続けなければなりません。しっかり自律できることが必須です。もし、自分が勉強をしているときに目の見える範囲に同じように勉強をしている人がいたらどうでしょう。「自分も負けていられない」と奮起します。塾の自習室では目標に向かって頑張っている人がたくさんいます。「勉強している人の横では、勉強がはかどる」経験ができますよ。(「受験生すぐにできる50のこと」より一部抜粋)